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GCCの安全保障

- イラン・イラク戦争から湾岸戦争を越えて、地域が目指す先は? -

6.1.4 国内事情

 GCC諸国は、比較的その国家構成が似ている国家が集まったが、それぞれの国内事情は、若干異なる。
●アメリカとの関係に対する国内の容認度
●人口構成の中にしめるシーア派・外国人労働者・自国民の割合
●石油産業の規模とそれへの依存
などが上げられる。
 これらのことが、GCC諸国の内的にも外的にも利害を多様化している。

6.2 GCC諸国の利点

 GCCは、地域安全保障のための組織であったが、もっとも必要とされた湾岸戦争時に機能しなかった。

 GCCこのようなことから、GCCは、あまりいいイメージを持たれていないが、GCC加盟国がGCCを脱退しないのには、GCCに価値があるからに違いない。 GCCは、一般的に、次のような6つ成功を収めていた。
●GCC諸国内コミュニケーションをよくし、域内の紛争を事前に解決する。
●OPECなどの多国間組織の中で、統一した動きを取ることで、影響力を強くすることが出来た。
●各国が窓口になり、それぞれの同盟国への橋渡しをしている。
●GCC加入国がGCCの名前を使って発表することで、その一国より大きな影響力を使うことが出来ると同時に、GCCに加盟していることで、より強い態度にでられる。
●GCCの存在がクーデター防止に役立っている。 GCC諸国の元首は、現状維持に熱心のため。 (それが自分の保身につながる。 )
●GCCは、その合同軍は、象徴的な抑止力がある。

 

 OPEC内では、GCC諸国と振る舞うことで、その政策に大きな決定権を握っていし、94年のイラク軍がクウェート国境に集結したときのように、抑止力になった例もある。

 これから、国内問題での舵取りが難しくなる中、GCCの存在がクーデター防止になっているのが、非常に大きな存在になってくるかもしれない。

6.2 域外安全保障

 GCC諸国の外部からの脅威は、設立当初からイラン、イラクであり、それは、今での変わらない。

  6.2.1 イラン

 今年、8月に穏健派であるハタミ師が政権を取ったことで、イランは、これまでのような積極的なテロ支援や強硬的な外交政策はとらないであろう。 この点では、イランの脅威の減ったと考えられる。

 しかし、ロシアから攻撃力の高い潜水艦などの兵器を購入しているという情報もあり、その軍事力は、依然として脅威である。

6.2.2  イラク

 国連制裁が続くイラクであるが、GCC諸国にとって依然として大きな脅威である。 1994年にクウェート国境に軍隊を集めたように、フセイン政権の行動は予測できず、引き続いて注意が必要である。 しかし、長く続く国連制裁のため大規模軍隊を移動するだけの経済力はないのではないか?考えられる脅威は、ミサイル攻撃である。

 現在、国連の査察問題でアメリカとイラクがもめているが、査察を受け入れない場合は、軍事行動も辞さないとアメリカはコメントしている。




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